②初めての子育てと、突然やってきた介護の先が見えない苦しい時
☆☆☆こんにちはhanaです☆☆☆
昨日より続きます。
9年前当時80代のアルツハイマー型認知症の祖父の介護に家族の限界が来て、
ショートステイも断られ、施設入所も順番が回ってくるのはまだまだ先で必死に毎日を過ごしていたとき、精神病院の老人棟に入院させて貰えて家族も少しほっと出来ました。
でも、祖父の介護負担が減っても母の物忘れは続き、母は怒りっぽくなっていました。
私も子育てに忙しい中、2人目を授かり、
母本人とも病院受診について話してはいましたが、
『病院で知っている人に出会うのは嫌だなぁ。』と母は泣き出してしまうので病院に連れて行くタイミングをつかめずにいました。
2人目を出産後に、母の友人が
『地元から少し離れた認知症専門医の病院があるから。hanaちゃんがお母さんを早く病院へ連れて行ってあげて。』
と一歩踏み出す事を躊躇している私の背中を押して貰いました。
診察結果は、アルツハイマー型認知症(当時60代前半の母は若年性)でした。
あれから9年、母は自分の事は自分でやれています。自宅で生活出来ています。
介護の必要はないけど、薬の飲み忘れも多々あるので、私は実家に行く度に声をかけます。
薬はカレンダーに貼っています。(私が提案し、母が自分で貼っています。)
母も何とか病気が良くなりたいという思いからか、
脳に良い、疲れがとれるという健康食品をしょっちゅう注文してしまい、届いても自分でしまい込んで忘れてしまうことを繰り返しています。
その事について触れると
『もう買わない!
私はもう、何にも買わないわ!
でもねぇ、ちゃんと飲むつもりで買ったの!』
とものすごく怒ります。
母に内緒で返品したこともありますが、
最近は、父も仕方ないと黙認しています。
母が病気じゃなかったら、もっと母自身も穏やかに過ごせるのに。
母が病気じゃなかったら、一緒に買い物にいったり、食事に行ったり、母の趣味のクラッシックコンサートにも行きたい。
母は農家の仕事で、畑には外にでますが、
買い物や食事等のお出かけとなると
『畑の事で疲れちゃって、出かける気になれない。もう出かけるのも本当に億劫になっちゃった』
と、滅多に出かけるコトがなくなりました。
無理強いは出来ないですが、母の気持ちが上向きで出かける気になっくれた時は嬉しいです。
でも、出かける準備も家の中を行ったり来たりして、30分~1時間くらいかかってしまう事もあります。
また、
『出かける前に生ゴミを畑に置いてくるね』
と言って畑からなかなか帰ってこず、呼びに行くと出かける事を忘れて、
草むしりをしていたりという事もしばしばです。
母が病気じゃなかったら…。
と思っても状況は変わらないので、母の病気を受け入れて、母の気持ちが穏やかにいられるように、母と向き合って行きたいと思うようになりました。
ある時、母の弟(私の叔父)が
『お母さんは自分の身をもって
hanaちゃんに生き方を示してくれとるんだな』
と言いました。
母の生き方を振り返り、私自身重なるところもあったので、同じ道をたどる不安もありました。
母の穏やかで優しく、勉強家で、思いやりのある良い面はそのまま受け継ぎたいですが、真面目過ぎてかたい、悪いと思う人、物を許せない等
…母自身が苦しくなっているのではと思う部分もあります。
- もっとゆる~く、気持ちを楽に朗らかに生きよう
- 人を許す事は自分を楽にしてくれる
- そんなに怒らないで
- 人の批判は結局自分自身が傷つくよ
- 『あの人が悪い』という事ばかりでなく、自分の考え方のはどうなんだろうと、立ち止まって考えてみよう
- 人の嫌な面ばかり見ないで、良い面も見るようにしよう
- 自分の考えを押しつけないようにしよう
- 仕事や人の事も大切だけど、自分の事も大切にしよう
- 人、物、環境に感謝しよう
という事を母に伝えたい
というより、母がこういう気持ちを私に与えてくれているんだと最近思うようになりました。私にとって必要なメッセージとして受け取りました。
叔父が言ったとおり、
母の病気を通して学ぶ事もたくさんあり、まさに母は身をもって私に大切な事を教えてくれています。
お母さん、私を産んでくれてありがとう。
今日も最後までお読み頂いて
ありがとうございました。
☆☆☆あなたにも幸せが
たくさん訪れますように☆☆☆