新しい物は余計に覚えられない
☆☆☆こんにちはhanaです☆☆☆
アルツハイマー型認知症の母は、子供の頃の思い出や若い頃や以前の記憶は、よく知ってるなと驚くほどですが、
『今』『さっき』の事は、なかった事になってしまうくらいの記憶しか残らなくなってきました。
たくさん履いて、つま先の靴裏が剥がれてしまった母のサンダル。
新しい物を購入する際には、出来れば同じ物、似た物を買うように心がけています。
以前、何処で購入したか私も忘れてしまって、靴屋で似た物を探したけれど、赤いサンダルが一足も無くて、黒、茶、こちらの赤紫だけだったので、赤に似た赤紫色のサンダルを購入しました。
母は『あら、素敵なサンダル買って来てくれてありがとう。履きやすいね』と喜んでくれました。ちゃんと、新しいサンダルを自分の物として記憶してくれるだろうか…。
次の日の朝、実家を訪れると
母は『あれ?おかしいな。私のサンダル何処行った?』
といいながら、靴箱にしまい込んでいた昔の靴を出して履いていました。
私『お母さん、昨日お母さんのサンダル壊れちゃったから、新しいの買ってきたよ。これがお母さんのだよ』
母『本当?知らなかった。こんなにイイ物高かったでしょ。ありがとうね』
と言った直後にまた、以前の赤いサンダルが無いと探す事数回。
サンダルに母の名前を書きました。
選んだ色が、マジックで書いた名前が見づらい難点もありながら、
次回からは定番で買える物を探しておかないといけないと思いました。
靴下や、服もあまりに可愛い柄の物を購入してくると、母の名前を書いておいても
『私のじゃないよ。誰の服かね』と。
反対に本好きの母は、本が置いてあると
父や私が買った本でも、
開きの無地のページに母は自分の名前を書いて『これは昔私が買った本』と言います。
母の身につける物が、破れたり壊れて購入するときは、母がしばらく以前の物を探し続けるので、慣れるまでに時間を要します。
慣れ親しんだ物や人に安心感を覚えるのは母だけでなく、誰しもそうかもしれません。
母が安心出来る声かけをしていきたいです。
本日もお読み頂きまして、ありがとうございました。
☆☆☆あなたに
幸せがたくさん訪れますように☆☆☆